日本に着陸してから一ヶ月くらいが経ってしまいました。
8月の猛暑と湿気に殺られ北陸へ逃げたったのが約一ヶ月程前。その後帰ってきた途端、ぐいぐいと舞い降りて来る眩しすぎる夏の誘惑や地元の湿気まみれな閉鎖感に嫌気がさし、得意の鈍行列車を乗り継ぎ西へ西へと向かって大阪を越え兵庫をまたぎ岡山などへふらふら立ち寄ったり、なぜか京都のジュンク堂に入り浸ったりの二度目の軽旅行。そして思ったことは、「俺はきっとどこにも定住できねぇ」。
さて、旅先では様々な人にお世話になりました。今回は特に福井市と倉敷市の魅力にハマりました。
福井では知人の友人という僕にとってはたぶん赤の他人であろう人物の祖父が発明したソースがウリの「福井名産ソーツかつ丼」をさらっと平らげ、自殺の名所で有名と言われる東尋坊の絶景にイカの串焼きをくわえながらひたすら魅了され、たかすの海ではシュノーケル完全装備でテトラポッドまで泳ぎ、この21世紀の夏を少年のように過ごして満腹でした。
全く音楽を聴かずの13時間鈍行の旅第一話は、帰りの13時間中2時間目で早くもiPodを手に取ってしまい、お気に入りのシガーロスのアルバム「Með suð í eyrum við spilum endalaust」を再生しました。「これだよこれ!」と悦に浸っているのも束の間、ふと顔を上げると電車の窓からは山々の美しい風景が並んじゃってて、みんな一斉に「hello!」とか言ってくるもんだから、仕方なく席を立つしかなかった。もうその後は衝動的に電車を降りると服はしっかりと着たまま山まで一直線。麓までしか歩く体力がなかったけれど、そびえ立つ木々の凛々しさと田んぼの青々しさとシガーロスがシンクロしちゃってもうそれはそれは大変だった。人生のすべてが美しくて泣いちゃいそうな、神だろうが芸術だろうが政治だろうがおばあちゃんだろうが、もうすべての生に感謝感謝。そんな気分にまでなってしまった24歳夏のある昼下がりでした。
倉敷では、人種の違う貴族様達のお膝元である祇園の街をそっくりそのまんまオリジネイターである我らが庶民の手の中に収め続けているような素敵な街並「美観地区」にて、日常的な絶景をみたらし団子加えてのんびり。倉敷での実質滞在時間は短かったものの、蟲文庫(ムシ•ブンコ)という素晴らしき古本屋を発見したり、大原美術館ではロダンの彫刻からポロックのペインティングまで楽しめたり、もうすっかり楽しみました。只一つだけ。5、6年前のある朝にふらりと寄った喫茶店「ペニーレイン」が発見できなかったのが少々心残り。特別何も覚えていないその喫茶店、店名のわりにクラシック一本なBGMで拍子抜けしたけど、その名前からか非常に印象深かったので少々残念でした。
旅行は余暇の支配下で人は休息を求めて出向くのかもしれないけれど、旅は余暇の支配外で新しい発見を探すもの。まだまだ足りない。しかしそれにしても一体いくら使ったであろうこの一ヶ月。全く貯金も底が見えてきてしまってはそろそろ腰を落ち着かせなければ。ということで、もう少しブログもアップしようと思います。気力も体力も復活したので。
今週は13日につくば市豊里ゆかりの森野外ステージにて行われる「Stoned Festival」に友人が出演します。誰か一緒に行きましょう。そして同日夜は吉祥寺STAR PINE'S CAFEにてライジングサウンドの面々が出演します。つくばの後でも頑張って吉祥寺まで足を運ぶ予定なので、これも誰か行く人いたらご一緒しませんか?
※googleアカウントがないとコメント出来ない、との声がありましたので、ご一緒してくれる方がいればメールか電話ください。
それでは goodnight darling.
4 comments:
stoned festivalに誰でんの?
よしつぐ!
お久しぶりです!
帰国していい旅をしてたんですね(羨ましい!)。
私の方は5月位から取りかかっていた諸々の仕事に追いまくられ、
数ヶ月間、精神的に孤立して引き蘢っていた次第です。
ようやく一段落つきました。
ぜひ、お会いしてゆっくりお話したいですね。
こんにちは!お久しぶりです。
僕も旅に仕事探しに追いまくられていた次第です。日本というのは大変な国だと思い知りました。
もしまたお時間頂けるのでしたら光栄です。
新しく携帯電話も買い替えましたので追ってメールさせてもらいます。
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