Sunday, December 27, 2009

the stories I don't have to tell you about

さて、しばらく。



連日連夜のお酒という大海原へ旅立っていたのと、パソコンが壊れて新調するのに怠惰になっていたここ一ヶ月という時間が早くも過ぎ去ってしまっていたらしく、気づけば今年も終わり。

時間という定義は神事なれど、時計という悪魔の創造に相乗りしようものならば、やっぱりここは「今年はどうだった?」と振り返る今日この頃。

新しい仕事を始め、マカオへ飛んだらすぐ別の仕事に乗り換え、という慌ただしく移り気なこの一年だったけれど、持ち前のフットワークの軽さのせいか、たくさんの出会いがあった良い一年、という感じ。

ただやっぱり今年も冬になると思う、特に酔いが醒めるこんな深い時分になると必ず思う、アメリカ戻りたいかもなぁ、という感覚。

ここ最近、一人の友人が仕事でニューヨークへ一ヶ月程出かけていること、また、今年の素晴らしい出会いの一つでもあった人の来日、そして馴染みの友人のアルバムがここ日本でもついに扱われ始めた事、こんなちっぽけなことの積み重なりがそんな気分の原因なのかな、とも思う。


Story 1;

メールが届いた。
「ワルシャワレコードって知ってる?俺らのアルバム、今月から日本でも発売されることになったよ!」

早速店頭へ足を運ぶと、ありました。もう持ってるのにお買い上げしちゃったくらい嬉しくって、でも同時になんだかとても寂しい気分にもなった。ウィスコンシンの風景から遠のいて早3年。もうそんなに経つのかぁ、俺こんなとこで何やってんのかな、って気分。深酒した後なんかはかなりきついよ。馬鹿みたいに振る舞って、気分が上がって調子良くなっちゃって、そんな楽しい気分はいつまでも続くわけはなく、酔いが醒めてしまえば巡るは脳内ウィスコンシン。切なくもなる。でもまぁ、何にしたってそんなもんだ。


rue royal

Story 2;

「こないだインタビューがあって、映像あるから見てみてよ!」

一通のメール。懐かしい友人からの連絡。

失敬、ここにストーリーは無し。

ただそいつらが話をしてるのを見るだけで、あの懐かしいミルウォーキーの街を目にするだけで、流れてくる彼らの音楽を耳にするだけで、壁をぶち壊したくなる程帰りたくなる。あの時に戻りたくなる。


The Daredevil Christopher Wright

Story 3;

「良かったら、今夜飲もうよ!」

新しい出会いだった。
最初は音楽的にそんなにタイプじゃないかなー、とも思っていたのだけれど、気づいたら毎日毎朝彼女のアルバムを聴いてる。あんまニューヨークな印象はなかったはずなのに、ブルックリンはグリーンポイントに住む彼女の歌声のおかげで二日酔いの朝から毎朝脳内ニューヨーク。


diane birch


僕はとりあえず素晴らしい人に囲まれて生きてる。こんな幸福な事はない!と今はとりあえず自分を撫で付けといて、また飽きもせずに次のボトルを空ける。朝日でも見てみようかな!でもまだ雨降ってんのかな。