Sunday, October 25, 2009

i want no one, so to be a good friend with.

秋。



秋は四季の中で一番好き。
小さかった時、日の長さが短くなっていくことに抱いたちょっとおセンチな感傷。冷たくなってくる風はなんだか空気が透き通っていく様で、唯一知ってるオリオン座が妙に目につくようになる時期。夜になればマフラーでも巻いてみて、元気の出ない時はそこにすこしだけ顔を埋めてみる。吐く息が白いのを見て自分が呼吸してることを実感したり、まぁとにかく何かと感慨深い季節なのがこの季節。一番グレーな季節というのも良い。
すべてが始まり、何かと周りが浮かれて見えるグレーのようで実はピンクでしかない春は一番嫌いだったし、夏は暑すぎるし冬は寒すぎる。春の花粉、夏の蒸し暑さや冬の凍てつく空気は、ぼーっととめどなく何かについて深く考えたり、ぼーっと何も考えなかったり、という時間を与えてくれないし。
最も好きな感覚である「サウダージ感」が顕著な季節でもあり、だからなのか、この季節はいろんなものの趣向がちょっと変わる。それらが産む感動や新しい観点も深ーく刻まれる。これも季節が好きになる大きな理由になりえる。というわけで、今年も飽きもせず立て続けに読んだ O・ヘンリーの短編集。クリント・イーストウッドというジャンルを決定付けたグラン・トリノもまた観た。ぱっとしない人間のためのマスターベーション音楽だと思ってたバンド KINGS OF CONVIENIENCEの最新作 DECLARATION OF DEPENDENCEにも感動してる。



朝起きてコーヒーを沸かす嬉しさも、夜眠る前に焼酎を注ぐ幸せも、いつだって秋が一番。

まるでCMのコピーライティングかのようにキレイゴトしか浮かばないのも、これもきっと季節のせい。冷静にテンションが上がる環境。いいね!

Thursday, October 22, 2009

mother nature. they talk. they tell. they show. they kill.

遅くなってしまいましたが、先日は chickened out へお越しいただいたみなさん、どうもありがとうございました。
南半球はオーストラリアから台湾を経てインドと、同イベントではこれまでになく国際色豊かなイベントとなりまして、会場もほぼフルハウスに賑わえたようでとても楽しかったです。写真を撮り忘れたのが残念ですが。



そしてその翌日4時起きで、カメラを忘れて愕然としながら向かった屋久島(以下写真はすべて iphoneより)



焼酎浸けの一夜を終えた2日目も連チャンの4時起き。7200年の歴史。半日かけての往復登山道。やっと辿り着いた縄文杉!



以外と普通。というより山全体の自然の圧巻さの方が全然勝る。7200年生き続けるって確かにすごいことだけどね。でも人間の社会にヒーローとかディクテイターが全く必要ないように、自然界にだってたった一つ特別な存在なんていなくって、それより屋久島という島が大陸となったその時から経年変化を繰り返し生き続けて来た自然そのものによる「自然生誕〜今日まで」という彼等集大成のプレゼンテーションに往復7時間ずーっと圧倒されっぱなしで。その翌日のスキューバダイビングでも思い知らされた彼等の強さ。自然という芯のある生き物には所詮一人の人間なんぞに勝ち目は到底なく、創造不可能で圧倒的な驚異なまでの脅威が伴うからこそ見える無垢な美しさに心打たれっぱなしで。





とにかく良かった。という話。





take care!

Saturday, October 10, 2009

leave what you think you have and get to wherever you haven't been to; life is just a walkabout.




"Rage, Rage against the dying of the light."-Dylan Thomas

光が失われていくことに対する怒り。
19世紀にディラントーマスという詩人が残したこの詩歌。
本当に物事とは全くもって予期せぬ展開を迎えることが多い世の中、訳文だけでは微塵も伝わらないようなこんな古き良き遥か異国の文学的大名作と、先日とある著名な某フリーペーパー(なんか)で経た邂逅。楽しむこと-それが例えば「光」というメタファーで表せるのであれば、決して自動的ではなく何処までも絶対的に他動的な「光」という存在とは何か。そして其れが消えてくことに対する怒りとは?
歳を重ねるたびに減っていく純粋無垢な楽しみ、パーティー、そして君達即ち若き我らがパーティーピープル。答えも意味さえも全てが曖昧でしかない人生にとって最も大切な時間、感覚、空間、事象、そして何より僕ら自身が無くなりはせずとも確実に擦り切れてはどんどんどんどん蔑ろになってしまう状況に対する偉大なる怒り。
さぁ、だから今月も僕らは飽きずに続けていますよ、
chickened out vol.5.0。
即ち、Rage, Rage against the dying of the light!

Bitches! I Want You So Bad!!!


chickened out vol.5.0
-rage, rage against the dying of the light-

09.10.18 (SUN) 1800-2300
@cafe and gallery bemstar
door:1,000JPY

DJs: these three fun boys/jimmie ni mimmie/any girls if wanted!
PAINT: holly
KING: me
QUEEN: you


better come outta party!

gimme a call if want a printed copy!

better fuckin die if can't make it!

Monday, October 5, 2009

the invisible distance between FALL and AUTUMN like ROCK and ROCK'N ROLL.

その事象だけを鋭く指す言葉よりも、そこにある風景や空気を少しでも表す(ような)浅く広い表現を好む質なので、どうやら僕の場合は後者を好むようで。そんな AUTUMN de ROCK'N ROLL を強く感じた一枚。

音楽レビューなんてものは大ッ嫌いなのだけれど、
言わずとしれた WHY? の最新作 「ESKIMO SNOW」が飛び抜けて良いので僕なりの聴音感想文を。



美メロで愛くるしいボーカルも然ることながら、その間が良い。くるりが好きなのも(身内という理由ではなく)アナログボーイズが大好きなのも、一番の理由は歌詞や曲展開がどうこう言うその前に、その間。なんのジャンルだろうがいつの時代だろうが、その独特の間がある音楽にいっつも惹かれる。
ツェッペリンよりもフーが好きなのも、ウータンよりトライブなのも、そんな理由が一番しっくりくる。両者共に超ロックンロールだからね(ンロールの部分が最も重要ね、この場合。分かる?)。

で、そういう間というのは、物事にとたんに触発され(影響を受けることとは決して違う)即表現してしまった短格的な感じではなく、しっかり自分というフィルターを通過させじっくりとブレンドされてから満を持して表現される、そんなスローライフ的なサイクルでしか産み落とされない希少な代物であって、WHY? はそんな濃い何かを持ち合わせる良質なポップミュージックをネルドリップ捻出している希少なグループであると思うのです。
そしてなんと言ってもそのジャケ。これだけで買いでしょう。ヴァイナルを飾っちゃう愚かな行為でさえもしたくなっちゃうくらいの傑作。
オークランドにヒップスターはゴロゴロといるみたいだけど、やっぱりいつも先駆者は偉いんだ、ということの証明的レコードでもあるね。

もうほんと、言っちゃえる感じ。2009年で最高のアルバムだと。はい、that's all. thank you!


p.s. chickened out vol.5.0 フライヤー完成(間近)です。近日中にアップします。出力版もあるので、ご興味ある方はご一報下さい。