Friday, April 9, 2010

cello sounds beautiful enough to kindly shine on me tonight.

午後11時の川沿いで散った桜並木と散歩、時々、晩酌。



すべてが朽ち果てる世の常の如く、

散った桜と物憂げな春の夜道はどこかやっぱり感慨深い。

夏の一人旅の其れ以上なくらい、生きてる実感を感じさせる。


ふと立ち止まって現在の自分の置かれている状況を頭に浮かべ、

ヨーゼフ・ボイスという存在について一人頷いてみる。

彼が来日したあの頃にようやく生まれた僕には本当は分からないのだろうけど、

あの頃に生まれていたら何していたんだろうかな?と考える。

ピテカントロプスに毎晩出向いて、ナムジュンパイクに夢中になっては、大酒食らって、毎晩誰かと眠って、、、

ってそんなダサすぎる自分を想像してみることさえも出来ないくらい新生児な僕は、

やっぱり散った桜並木の下がきっと良く似合ってる所詮00年代と括られるのだろうな、と、

自分というコスプレをようやく脱いでも良い時刻になり、ふと思った。

LCDスクリーンの奥からは、

春のうららのロイクソップが、最近むかつくくらいにめぐりめく過去の郷愁を響かせリマインドミーと繰り返し、

最近出来た一番新しい友人の住む故郷ノルウェーにいつ誰と行こうかな、とか思いを馳せてみる。

だって北欧はいつだって忘却の彼方へ葬り去られたような、

そんな嫌みを全く伴なわない澄んだ郷愁のイメージがあり続けているわけだから、

ゲスな83年生まれのクソゆとり教育受容患者は未だに憧れているのだと思う。


今日、今は遠くに住む近い友人が懐かしきブルックリンの写真を送ってきて、

そういえば懐かしすぎて、それがなんだか嬉しくもあって、

戻りたいとも思っちゃったり、

ってことは結局は何処に住みたいとも行きたいとも思っていないのかな、

むしろ

ここではない何処かへ行きたい。

という人類永遠のテーマのアリ地獄が今日も手枷足枷、

僕の頭を狂わしてくる。


それにしても、

今日も僕の人生は何事もなく順調に、うまく行った気がするのだけれど、

my question is、 本当に、is this it?

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